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いかに製造業の生産性に追いつくか?

構造的なデフレ環境の中、製造業では世界に通用する品質とコストを不断の努力で実現しています。しかし、生産性向上の余地はあまり残っていません。それに対していわゆるホワイトカラーの生産性については、ここ数年叫ばれてきてはいますが、現実の手段が見えていません。社会全体の生産性を向上させるには、ホワイトカラーの生産性を向上させることが不可欠です。特にソフトウェア開発においては、内容は製造業と同じであるのに、生産管理システムを全く持っていないのが現状であります。相変わらず毎回、ボルトを一から設計し、製造している状態で、このような状態を続けている限り、ホワイトカラーの生産性の向上は望めません。ホワイトカラーの生産性向上が産業全体にとって必要不可欠な要素になっていることは、いまや共通の認識となっていると言ってもいいのではないでしょうか。

それでは、共通認識となっている問題点がなぜ解決できないでいるのでしょうか。それは、実現する効果的な手段(システム)がなかったからであります。1990年ごろからブームとなり、現在、導入が一巡した感のあるERP(統合業務パッケージ)は、それ以前の会計、販売、生産、人事などそれぞれが個別のシステムとして存在していたものを有機的につなぎ、企業全体のリソースを統合することに成功しました。企業リソースのすべての情報にアクセスできるようにし、企業システムにおける情報の壁(際)を取り払いました。かたやホワイトカラーを取り巻く環境は、ERP以前の状態が続いています。SFA、グループウェア、ワークフロー、プロジェクト管理、情報共有、ナレッジベース…、それぞれが個別に存在しており、全情報を有機的につないで、利用することができていません。ホワイトカラーが扱う情報をERPのように有機的につないで、簡単に取り出せる、そんな新しいERPが必要になっているのです。次項以降にて、このような状況の中、弊社がソフトウェアの開発生産性向上の一環としてどのようなことを行ってきたのか、どのようにしてPJCが生まれてきたのか、実際の取り組みを紹介させて頂きます。

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